肉の芸術というべきルックスと味わい
赤身の多いももの中で、最も多くのサシを有する最高部位「友三角」。
「内もも」中の「しんたま」の端にあり、扇を思わせる形とサシの模様が高級感を演出している。
ももなので当然さっぱりしているが、カルビのように強い甘みもある。
サシは非常に溶けやすく、『肉』の先入観を超越する大量の脂が口に広がるが、それもおいしく飲み干せる軽さ。
「脂身はもう卒業」と考えている人が食べれば、さらりと舌になじむこの脂の質にきっと驚くはずだ。
目利き
美しいピンクなら間違いなし。
サシは細かさではなく量の多さでチェックしよう。
おすすめの焼き方
脂を逃すな。
さっと10秒間あぶるべし!
豊かなサシがあっという間に溶けるので、とにかくスピード勝負。
網に置いて10秒ほどで返し、裏も10秒ほどでゴール。
脂の味を楽しむため、塩でさっぱりと食べてほしい。
豆知識
江戸時代に流行した「山くじら屋」は、主に猪の鍋料理を食べる店だった。