肉を愛した文化人「シャトーブリアン」

ヒレの最高級部位「シャトーブリアン」。

肉の名称にしてはなんとも高貴な響きだが、これは実在した人物に由来した名だといわれている。

その人物は、フランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアンという。

19世紀フランスの政治家であり、作家としても多くの著書を残す一方、美食家として知られる存在でもあった。

彼がこよなく愛した食材がヒレ肉。

特に中央付近の最も厚みがある部分を好み、料理人に命じてその肉を使ったステーキばかりを作らせた。

このことから、この部位に彼の名前がつけられたという訳なのだ。

ちなみにシャトーブリアン氏の祖国フランスでは、フィレ肉(ヒレ)を

「テート」

「シャトーブリアン」

「フィレ」

「トゥルヌド」

「フィレミニヨン」

の5つに分けて使用する。

わずか4kgほどしかない部位をここまで細分化する徹底したこだわりよう。

さすがは肉の名称として後世に名を残すほどのグルメな人物を生み出した美食の本場だけのことはある。

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